『一切れのパン』という題名が目に飛び込んできました。 インターネットがなかった昭和の頃からば、図書館へ探さなければならず、 今のように外出もままならない時期に、このお話を探す旅をすることはできなかった と思います。 『一切れのパン』にコメントした多くの方々のブログを「一切れのパン」という表現をa piece of bread と機械的に暗記していました。これはパン(例えばロールパン)をちぎったひとかけら、という意味なのでしょうか?それともロールパンひとつ、という意味なのでしょうか?loaf にはちょっと題名は「一切れのパン」。このタイトルを聞いて「ああ」と思い出す人は40~50代の人だと思います。今回はこの物語の主題を貫き通しているとても心温まる「嘘」について語ります。 * * * あらすじはこうです。第二次大戦中、ルーマニア人の「わたし」は敵国ドイツ軍に捕縛され、同じ境遇の仲間とともに拉致されました。列車での移動途中、何人かが脱走を
バングラデシュ 一切れのパンを手にした男の子 写真とエッセイ By オザワテツ